紹介する商品について


九谷焼


350年の歴史と伝統を受け継ぐ九谷焼は、明治時代に万国博覧会への出展を足がかりに、世界中から豪快且つ繊細に描かれる色絵の表現力の豊かさから「ジャパンクタニ」と呼ばれ、一躍注目を集めました。今も昔も、その完成度の高さから大切な方への贈り物や特別な記念品、さらには宮内庁御用達の工芸品として大変重宝されています。

九谷焼の特徴といえば、赤、緑、黄、紫、紺青の5色で構成される鮮やかな色絵にあります。配色の非常に難しい黄色や緑を巧みに組み合わせた技法「吉田屋」など、他の産地では見ることの出来ない独特の表現が今もなお脈々と受け継がれています。

近年では、石川県金沢が全国生産量99%を占める金箔や、同じく全国生産量100%を占める銀箔と言ったその土地ならではの文化を取り入れた新たな技法も生まれています。従来焼き物に金箔を定着させるのは難しいとされていた中、職人達の卓越した技術が実現可能にしました。

九谷焼は、他産地に比べて割高の作品が多いことからも、その質の高さを物語っています。高度な技術を要するため、絵付けや成型をこなせる職人が限られる、一つ一つの作業を追求しているといった背景から、どうしても割高になってしまうのです。ぜひ、実際に手にとって、作品一つに対する作家のこだわりを五感で感じて頂ければと思います。

山中漆器


山中漆器の発祥は今から四百年以上前の天正八年 (ー580)。山中温泉の上流に位置する真砂(まなご)の地に、滋賀・福井方面より山つたいに良木を求め移住した、木地師たちの「ろくろ挽き」が始まりとされています。山中温泉を訪れる客人によって広く知られるようになった江戸時代の慶安年間には、全国から招聘された名工によって技を研鑽。 「千筋挽」「朱夏留塗」「色塗漆器」など当時の 最先端の技法が生み出され、その後も職人たちの切磋琢磨により、日本最大の漆器産地である山中漆器の基礎が確立されました。

その特長は何と言っても、今も昔も変わらぬ『匠の技』。木工芸の人間国宝(川北良造氏)を輩出する、日本一と称される神業「ろくろ挽き」。棗(なつめ)などの茶道具木地の8~9割)が山中で挽かれています。伝統に留まるだけでなく、時代を超えて匠の技を磨き続ける山中漆器。それは世界に誇る「日本の工芸」そのものです。

山中漆器のろくろ挽きが他の追随を許さない理由の一つに、多彩な「加飾挽き」の技があります。木地の表面を加飾する伝統技法で、木ゴン的には筋と称する並行な溝と、渦巻・らせん模様に大別され、その数は40種類、50種類とも言われています。

現代の生活にフィットするデザインや機能に加え、使いやすさや価格はもちろんのこと、常に新しい技術を取り入れ、商品開発をしています。近代漆器の実現したイノベーションによって、漆器は「剥げない、容易に破損しない、狂い歪みを生じない」そんな一定品質を提供できる姿になりました。